――――ハードな事件だった。
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『 環 状 魔 法 陣 』
補佐という形で執務官の仕事を間近で覚えられる機会を得て、
実際に上司と共に事件にかかわるようになって3ヶ月
この仕事を志す以上、
それなりの覚悟はしていたつもりだった。
現実はハッピーエンドばかりではないのだと。
わかっていたはずだ、そんなこと
だけど
その事件が終わった後残されたのは
大量の書類と
思いがけないほど磨耗した私の心。
すみません
心配させてしまって
でも、
あたしは
あなたのように強くはないんだ
だから
突きつけられた無情な現実も
こんなはずじゃなかった結末も
あたしはまだうまく消化する事ができない
◇ →