『してはいけないこと』
『居てはいけない場所』
にいると思った
保護者
休暇
避暑地
木々の匂い
夕食の支度
家族の会話
優しくされればされるほどこわくなる
きっといつか傷つける
だから
傷つけてしまうその前に
離れなくちゃいけない
夜の森は真っ暗で
不意に
それでもいい、と
これで迷惑をかけずにすむから、と
どこにも居てはいけないのなら
でも
眩しい光が
空を切っていた私の手をしっかりとつかんだ
『してはいけないこと』
に
一つ項目を増やした
『この人を泣かせてはいけない。』
そのために何をすればいいのだろう
まだぼんやりする頭で考えた。